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朝晩は気温が下がり、ようやく秋の気配を感じられるようになってきました。
『~の秋』といえば、あなたは何を思い浮かべますか? 『食欲』?『スポーツ』?『読書』? 『食欲の秋』を満喫するためには、お口の健康が大事です。1992年に全国保険医団体連合会が『い(1)れ(0)ば(8)』の語呂合わせで10月8日を「入れ歯デー」に制定しました。
むし歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、その一部、あるいは全部を補ってくれる人工物として入れ歯やインプラントがあります。
しかし、入れ歯を作って装着したものの、痛みを感じたり、うまく噛めなかったり、発音がおかしくなったりするなどさまざまな問題を抱えている人も少なくありません。入れ歯でも上手に「噛める!」「笑える!」「発音できる!」コツを習得して、『歯ッピーな秋』を過ごしましょう!
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『入れ歯が外れる』
上下の入れ歯の噛み合わせが悪かったり、歯茎がやせてきてしまっているため『うまく噛めない、噛むと痛い』
入れ歯の調整が不十分で、きちんとした噛み合わせができていないため『味覚を感じない』
入れ歯が味覚の器官を覆ってしまうため、また入れ歯の材質によっては味覚を感知しにくいため『発音がおかしい』
入れ歯を入れているときの違和感に舌の動きが慣れていないため『入れ歯にしてから体調が悪い』
噛み合わせの調整不足で肩こりや頬の痛みが起きたり、大きさが合わずに吐き気を引き起こしたりするこの他にも、まだいろいろな悩みを抱えている人は多くいることでしょう。入れ歯は作ってすぐにその人にピッタリ合うものではありません。
新しい入れ歯は、かかりつけの歯科医と二人三脚で数ヶ月に渡る調整が必要です。そうした調整を経て、入れ歯は“自分の歯”になるのです。 -
入れ歯は自然歯とは違い、人工的に作られた「義歯」です。だからこそ、入れ歯で食事をするにはさまざまな工夫と慣れが必要になってきます。
『柔らかいものから慣れる』
入れ歯を入れた当初は、まず「慣らし運転」として食べやすい柔らかいものから食べるようにして、入れ歯で食べることに慣れましょう。『小さく切って食べる』
入れ歯(特に総入れ歯)では、前歯で噛み切ることがなかなか難しいため、一口サイズに切ることで食べやすくなります。『切れ目を入れる』
たくあんやかまぼこ、こんにゃくなどの弾力性のある食べ物は、切れ目を入れると食べやすくなります。『柔らかいものだけを食べない』
入れ歯をしていると、つい硬い食べ物を敬遠しがちになりますが、柔らかい食べ物ばかりを食べていると、歯茎がやせて噛む力が弱くなってしまいます。咀嚼力の低下で唾液の分泌量が少なくなると、消化作用や抗菌・洗浄作用が十分に働かなくなってしまいます。
無理はせず、ですがほどよく噛み応えのあるものにもチャレンジしてみましょう。 -
初めて装着したばかりの口の中では、入れ歯は単なる異物でしかありません。そのため、ほかの器官とうまく発音のバランスがとれず、はっきりとしない発音になってしまいます。
入れ歯がきちんとその人に合っていれば、慣れるにつれて2~3週間ほどでうまく発音できるようになってきます。■ 音読を習慣づける
■「さ行」「た行」の発音に注意する
■ 家族に聞いてもらい、おかしい発音をチェックする
年を重ねるとともに楽しみなことといえば、やはりおいしく食べることだと思います。
自分の歯ぐきに合わせて調整を重ね、少しずつ馴染んでくれば、再び噛んで食べる喜びを味わうことができるのです。 -
10月8日は他にも健康にまつわる記念日があります。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが制定した『オク(October)ば(8)』で「奥歯の日」や、糖尿病治療研究会が制定した『とう(10)をは(8)かる』「糖をはかる日」などです。11月8日の「いい歯の日」ももうすぐやってきます!
この一か月間は各地でお口の健康に関するさまざまな啓発活動やイベントも行われます。さあ、しっかり噛めるお口で「食欲の秋」を満喫しましょう!