土屋歯科マガジン 2021年11月15日号 予防歯科

  • 予防歯科テレビCMなどの効果もあり>、『予防歯科』ということばをよく耳にしたり目にしたりする機会が多くなりました。『予防歯科』とは、その名の通り「歯や口腔内のリスクを予防する医療」です。

    歯みがきでは落としきれないむし歯の原因となるミュータンス菌の膜(バイオフィルム)を落としたり、むし歯のなりやすさをチェックしたり、口腔周囲のケガの予防対策をすることなどさまざまです。

  • 予防歯科の第一歩は?ママとベビー

    生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌は存在しません。
    しかし、母親をはじめ、赤ちゃんと接する家族がスプーンや食物を共有することで唾液により感染します。

    予防歯科の最初の一歩は「乳歯にむし歯をつくらないこと」です。
    そのためにも、お母さんはお子さんの乳歯が生え始める6カ月頃から、むし歯菌に感染しないように注意してあげてください。

  • なぜ予防歯科が必要か?

    歯の寿命をご存知でしょうか? 
    2020年、日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳に達しました。しかし歯の寿命はというと、性別や前歯か奥歯かによっても違いますがおよそ50~65年といわれています。
    つまり、歯の寿命は人間の寿命よりも20~30年も短いのです。
    歯の寿命を延ばすことは、私たちが「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とされる健康寿命を延ばすことにも大きく関わってきます。

    8020運動を実践

    毎日のケアと予防歯科で、一生自分の歯を使い続けられるようにしていきましょう。

    目標は80歳で20本です!!

  • いろいろな予防歯科

    *3DS*
    それって、あのゲーム機のこと? と思い浮かべる人が多いかもしれません。歯科でいう3DSとは「Dental Drug Delivery System」の略で、薬剤を塗布することでむし歯や歯周病の原因菌を除菌・抗菌する方法です。

    *シーラント*
    奥歯は前歯に比べ複雑な形の溝があります。シーラントそのため、ふだんのブラッシングでも汚れが落としにくく、むし歯のリスクが高い場所です。
    シーラントはむし歯になりやすい奥歯の溝を、薄いプラスチックや樹脂で塞いで浅くすることで虫歯を予防する方法です。

    乳歯の奥歯が生えてくる3歳頃や、永久歯の奥歯が生えてくる6歳頃に始めると効果的です。

    *ブラッシング指導*
    毎日朝・昼・晩ときちんと歯磨きをしていても「磨いてる」と「磨けている」では大きな差があります。
    歯の表面はもちろん、歯と歯の間、奥歯の裏や噛み合せ面はきちんと磨けていますか?

    しっかりブラッシングをしているのにむし歯になってしまうという方は、ぜひ一度歯ブラシの選び方やブラッシングの指導を受けることをおすすめします。
    また歯ブラシでは磨きにくい歯間も、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って効果的なプラークコントロールをしましょう。

    *お口の健康診断*
    唾液の量や唾液中に含まれる細菌数をチェックしたり、歯質変化によるむし歯診断などを専用の機器を用いて行います。
    それらを数値化してむし歯の進行度合いを把握しておくことで、今後の治療・予防・管理に大きく役立ちます。

    *マウスガード*
    格闘技の選手や、激しい接触を伴うスポーツの選手などが使用している口の中の保護装置で、歯の破折や顎の骨折、口内の軟組織のケガを予防します。マウスガード
    スポーツショップなどで販売されている既製のものもありますが、型が合わずかえって顎を痛めたり、噛み合わせを悪くしてしまうこともあります。
    パフォーマンス向上のためにも、歯科医院で自分に合ったものを作製してもらいましょう。

  • 予防歯科は定期的に予防歯科を歯医者さんで

    会社や自治体で健康診断を受けるように、歯も定期的に検診を受け、むし歯や歯周病などを早期に発見し治療することが大切です。
    かかりつけの歯医者さんなら、あなたのお口の状態に合った検診プログラムを実施してくれるでしょう。