土屋歯科マガジン 2020年7月1日号 ロコモティブシンドローム

  • ロコモティブシンドローム「歩く」「立つ」「座る」など日常の動作には骨、筋肉、関節、椎間板などが複雑に連携しています。
    緊急事態宣言中の長い自粛期間に、身体活動を担っているこれらの「運動器」を積極的に動かす機会が減ってしまい、自粛以前に比べて自身の運動不足や体力低下を心配されている人も多いのではないでしょうか。

  • ロコモティブシンドロームとは

    膝が痛くて階段がつらいいつか自分が歩けなくなる・・・30代、40代ではそんなことを考える人は少ないかもしれません。
    「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)=運動器症候群」とは、運動器の機能低下によって介護が必要になってしまったり、そのリスクが高まっている状態をいいます。

    50歳を過ぎると、腰やひざの痛みを訴える人が急増します。30代、40代はロコモの潜伏期ともいえるのです。
    年をとれば誰でも足腰は弱くなります。運動をする老夫婦しかし、運動器のお手入れ次第では運動機能を長持ちさせることは可能です。
    30代、40代のうちから運動器の健康を意識して、ロコモを予防しましょう。

  • ロコモの三大原因

    ①体を支える支柱になっている『骨量の低下』骨粗しょう症、骨折

    ②骨格が動く部分である『関節や椎間板の変性』変形性関節症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症

    ③骨や関節や椎間板を支え、動かす『筋肉の量の低下』サルコペニア(筋肉減少症)

    65歳以上の要介護者の介護が必要となった主な原因

  • 7つのロコチェック

    各項目ごとに、運動器の機能の衰えをさまざまな角度からチェックします。
    当てはまる項目があれば、どのような能力が衰えてしまっているのか、自分の運動器の状態をしっかり把握しましょう。

    □ 片脚立ちで靴下がはけない ・・・(バランス能力・筋力の低下)

    □ 家の中でつまずいたり、滑ったりする ・・・(筋力・体を動かす運動器の連携不足)

    □ 階段を上るのに、手すりが必要である ・・・(筋力・バランス能力の低下、ひざ関節の病気)

    □ 横断歩道を青信号で渡りきれない ・・・(歩行能力の低下)

    □ 15分くらい続けて歩けない ・・・(持久力の低下、腰の神経の不具合)

    □ 2kg(1リットルの牛乳パック2本)程度の買い物をして持ち帰るのが困難である ・・・(筋力の低下)

    □ 家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である ・・・(体幹部分の筋力、バランス力の低下)

  • ロコモを予防して健康寿命を延ばそう!

    現在、私たちの平均寿命と健康寿命には男性でおよそ9歳、女性でおよそ13歳の差があります。(内閣府:「高齢期の暮らしの動向」より)

    スクワットと片足立ち

    日常的に介護を必要とせず、心身ともに自立して生活することができる「健康寿命」をいかに延ばせるか、毎日の生活で少しずつできるトレーニングを実践しましょう!

    :おすすめトレーニング
    *片脚立ち* バランス力を鍛える・・・左右各60秒を1日3回
    *スクワット* 筋力をつける・・・5~6回を1日3セット

    ロコモ予防の食生活のポイントは、中高年になると減少する筋肉量や骨量を維持することです。
    代謝がおちて太りやすくなった体型を気にして、無理なダイエットなどしていませんか。いかにカロリーを抑えるかばかりに気をとられていると、大切な骨や筋肉を失うことになりかねません。
    良質のたんぱく質とカルシウムを摂取することを意識して、バランスの良い食事を心がけましょう。